騒音と難聴

ウサギの耳

2011年08月23日 15:46

我々は補聴器の調整をするためにお客様の聴力を測定します。一般的に年齢を重ねることにより聴力の低下して言葉の聞き取りが悪くなり聞こえのご相談にご来店されます。

年齢を重ねて聴力の低下してお客様の場合、オージオグラムを見ると一般的に高い周波数からグラフですと右側が徐々に低下していきます。聴力低下の原因の1つに生活習慣病があると言われています。

しかし難聴の原因が推測できる場合もあります。難聴に関する文献でよく紹介されているのが騒音性難聴です。騒音性難聴の場合オージオグラムを見ると4kHz付近だけ低下しています。初期の場合、言葉の聞き取りに必要な低域から中音域は正常ですので本人も気がつかないと思いいます。しかし時間が経つと中音域まで聴力が低下して聞き間違えが増えてきます。

救急車のサイレン程度の音量を長時間、聞くことで聴覚神経に障害が起る可能性があるという事です。農業で各種のエンジンを使いますが、すぐ近くで長時間作業をする場合が多く耳栓をしないと耳鳴りが起きた経験があります。多分これが騒音性難聴の初期症状かもしれません。


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